ひなたマコの読書/イラスト/ボイスlog♪

読書の感想や音声配信、イラストを載せています。

【読書】蹴りたい背中/綿矢りさ

↓あらすじの朗読&簡単な一言感想を音声配信しています♪

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私の「根暗っぽくてクラスで目立たない、いっそ見下されているような男子とのラブっぽいストーリーが好き」という性癖を作り出してくれた作品です。


初めて買ったハードカバー、初めての結末。
スッキリと終わる物語を多く読んできたので、こういう終わり方があることに最初は少し戸惑いました。しかし結論をつけないことで、作品全体の透明感が増しているようにも感じます。

【読書】できない相談/森絵都

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ちょっとしたレジスタンス-反抗-を描いた作品集。
普段言葉には出さないし、日記で書いたりするほどでもないかもしれないけれど、ささやかで細やかな感情をユーモラスに切り取ってくれる掌編集です。

【読書】レッドクローバー/まさきとしか

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全編を覆う壮絶な怒り。何度も繰り返される、「殺される前に殺す」というフレーズ。
だけど、誰も怪物ではなかった。そのことが、あまりにも辛いです……。
怒りは人を殺すのだ。それは、ある種の悲しみと言い換えてもいいかもしれない。
日常では有り得ないような出来事なのに、今、世界のどこかで誰かが三葉やちひろのような思いをしているのではないか。そんな感覚があります。

みんな、殺される前に殺したのだ。幸せになりたかっただけなのだ。でも、誰も幸せにはなれなかった。
私も他人に心を殺されたことがあるから。殺してやりたいと思ったことがあるから。ニュースを見て、ざまあみろと思ったことがあるから。
そういう感情が、近くにはないけれど、胸の奥底のいつでも取り出せる場所に沈んでいる感じはあります。

無自覚に人を殺すような人間が殺されたとき、ざまあみろと思う私の気持ち。そしてそれとは関係なく、彼女たちが幸せを求めた気持ち。
どちらもじわりじわりと胸に染み込んで、どうしてこんな本が書けるんだ~~って気持ちです……うまく言葉にできない。

たった一つでも何かが違っていたら……という気持ちがあるので、赤井家への連絡事項を抜き取っていた山根のババアが私はめちゃくちゃ嫌いですね!(笑)(笑えない)

「彼女」は最後、どこへ行ったのでしょうか。
幸せを願うのではなく、彼女の行方がただただ気掛かりです。

【読書】希望の糸/東野圭吾

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加賀恭一郎シリーズと知らずに読み始めた加賀恭一郎シリーズ。
松宮くんが出てきた辺りで「あれ…もしかして…?」と思い、加賀さんの登場で私、狂喜乱舞。

読んでいて少し『人魚の住む家』を思い出しました。
東野さんが描く「子を求める親」の姿はあまりにも愚直で、時折気味悪さすら感じさせてしまうほど。
なので私は汐見夫妻にはあまり感情移入できなかったのだけれど、綿貫と多由子に深く涙しました。
若い頃だったらきっと感情移入できなかった心情が理解できるようになった今、複雑ながらもしみじみしてしまうものです。

【舞台】バケモノの子

劇団四季のバケモノの子、見て参りました~!
観劇から結構経ってしまったのでさっくりめの感想に…!

とにかくとにかく素晴らしかった。
原作映画を視聴済みなので「胸の剣」で泣くことはわかっていたのに予想を遥かに超える大号泣で、クライマックスから最後までは本当に泣きっぱなしでした。
あまりにも素晴らしくて、最後は拍手をする手が止まりませんでした。
演技も歌も本当に素晴らしい。九太役の子役の子、堂々としていて本当に凄かったなぁ……!
熊徹が九太を撫でる手が本当に熊徹の手で、父親みたいで……歌によるタイトル回収も胸熱。

原作のエッセンスを本当に大切にしてくれて全力で表現してくれた、素晴らしい舞台でした!

 

【舞台】かがみの孤城

※2020年9月9日にnoteに投稿した記事の天才です。

 

NAPPOS PRODUSE
原作:辻村深月 脚本・演出:成井豊

 

さてさて、こちらでは初めてとなる舞台の感想。

元々私は辻村深月さんのファンで、原作も読んだことがありました。原作が好きだからこそ、舞台化は期待と少しの不安が入り混じっていたのですが……
開幕すればそんな不安があったことも忘れてしまうほどの、素晴らしい舞台でした。
原作のエッセンスを存分に凝縮しながら、そこに舞台としての演出も融合されていて。
私が観たのはライブ配信でだけれど、役者さんの間の取り方や登場のタイミングなど、絶妙だと思うことが何回もありました。

そして、涙。
中学時代不登校だった私(さらりとカミングアウト)は原作を読んだときから「これは私が言ってもらいたかった言葉だ」と何度も胸を打たれるシーンがありましたが、いざ舞台でそれが形になるとその破壊力は想像以上で。
このシーンは絶対泣く!と予想していた場面では勿論泣き、そしてその後はそれ以上に最後まで泣きっぱなしでした……。
もう本当に、涙、涙、涙。
こんなにもぼたぼたと涙があふれてきた舞台は今までにないです。

キャストを見たとき私は正直生駒ちゃんはこころのイメージに合わないんじゃないか…と思っていたのですが、全然そんなことなかった!表情での表現が凄く良くて、この舞台の座長は彼女しかいない!と思わせてくれました。
というか生駒ちゃんね、可愛いのよ……写真で見たりするよりずっとずっと可愛かったのよ……乃木坂のときのまんまるショートより、今のナチュラルなヘアスタイルのほうが似合っている気がするわ。ダンスシーンは流石の一言でした!
それから私はマサムネを推したい。コロナ感染でのキャスト変更、悔しいことも苦しいことも沢山あったと思いますが、舞台上のマサムネ、めちゃくちゃ良いやつだなぁってきらきら輝いていました。みんなを信じてオオカミさまに怒りをぶつけるシーンが泣ける。。。
オオカミさまといえば、リアルオオカミさまの衣装がめちゃくちゃ可愛くて一人はにゃーんとしてました。

きっと原作を沢山読み込んで脚本を練ったのだろうなぁというのが伝わってきて、原作のメッセージがもしかしたら小説以上に強く強く伝わってきました。
辻村深月さんの一ファンとして、大満足で最高の舞台だったと言わせていただきたい……!
素晴らしい舞台をありがとうございました!

【読書記録】共著

これまでにRadiotalkに投稿した、あらすじ朗読&一言感想の音声配信を紹介させていただきます!

大体2分程度で聴けるものなので、是非聴いてみてくださいね♪

 

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