【読書】雷神/道尾秀介
【読書】とっても不幸な幸運/畠中恵
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【読書】スウェーデン館の謎/有栖川有栖
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【読書】密室から黒猫を取り出す方法/北山猛邦
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【読書】恋細工/西條奈加
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【読書】いけない/道尾秀介【ネタバレ有】
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※注!以下の記事は割とネタバレをしています。
※考察を読みたい人向けの記事ではありません。
第一章をアンソロで既読後、どえらい長い期間をかけてやっと辿り着きました。
あの人が死んでしまうということは覚えていた(なのにあの人が生きていることは忘れていた)けど、やっぱり悲しいな……。
珂は山内と仲良くなれてよかった。
最後の写真は第二章がぞわっとして、第三章が一番うわーってなりました。
第三章はラスト2ページが最初読んだだけじゃわからなくて、最後の写真を見ても一瞬わからなくて……でも「ん?」と立ち止まって考えて理解した瞬間、うわーってなりました。
文中の伏線回収で一番驚いたのは、珂の保育園時代のエピソードが安見に繋がった事。
男性保育士の話、確かに最初引っ掛かりはあったけれど読み進めるうちに忘れて行って、それが最後に繋がった時ウワッてなりました。
人を殺した者たちが結局捕まることはなく。「街の平和」が表向きは続いていく。
最終章「街の平和を信じてはいけない」――「信じてはいけない」とは街の平和に対して懐疑的な表現ではありますが、私はこの「平和」がまやかしでもいいからどうか本当の平和であってほしいと願ってしまいました。
安見夫妻にもうこれ以上悲しいことが起こらないように。珂が勇気を胸に生きていけるように。竹梨の悲しみには宗教的概念が寄り添うので同情しきれない思いもあるけれど、でも、彼も死んだ妻に会いたかったのだ。
悲しみ、絶望の中で、それでも最後、珂と山内は太陽に照らされていたから。
どうか救いとなってほしい。
どうか彼らがこれ以上の過ちを犯さずに、それがまやかしであっても「平和」に生きていってほしいと願ってしまいます。
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